フォークリフトによる労災事故

労災事故は様々な現場で起きますが、機械、なかでもフォークリフトによる労災事故は、一定程度発生しています。

そこで今回は、この「フォークリフトによる労災事故」について、さいたま市大宮区で30年以上の歴史を持ち、「労災専門チーム」を擁する弁護士法人グリーンリーフ法律事務所が解説を行います。

「フォークリフト」とは 

「フォークリフト」とは 

フォークリフトとは、辞書によれば、荷役用自動車の一つであり、主に前面にあるフォーク状の装置に荷物を載せ、持ち上げたり下ろしたりする機能をもつ車両を言います。

リフトの昇降には、油圧を使うことが多いようです。

フォークリフトによる労災事故の状況 

フォークリフトによる労災事故の状況 

厚生労働省の「労働災害統計」という統計があります。

https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/tok/anst00.html

この中には、起因物別、すなわち、フォークリフトだけでなく、トラックやガス溶接設備、など、労災事故の発生した「物」べつの統計がとられています。

この統計によれば、令和4年度の労災死亡事故のうち、フォークリフト起因は34件、同年度の労災死傷事故のうちフォークリフト起因は2092件となっています。

令和4年度の労災死亡事故が全国合計で774件ですので、フォークリフト起因による労災死亡事故は約4.4%、令和4年度の労災死傷事故が全国合計で132,355件ですので、フォークリフト起因による労災死傷事故は約1.6%となっています。

従って、すべての労災事故においてフォークリフト起因が占める割合よりも、労災死亡事故においてフォークリフト起因が占める割合の方が高いことがわかります。

フォークリフトによる労災事故の特徴

フォークリフトを使用する場所

フォークリフトを使用する場所

フォークリフトは、労災の発生しやすい工場だけではなく、倉庫、物流基地など港湾地区でもされます。

近年では、内陸部に多数の物流基地もできており、埼玉県内でも、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)周辺地域を中心に多数の物流基地・倉庫ができてきています。

従いまして、こうした地域でもフォークリフトは使用されていると考えられます。

フォークリフトを使用する業種

フォークリフトを使用する業種

フォークリフトを使用する業種としては、

・製造業

・建設業

・道路貨物運送業

・貨物取扱業

・陸上貨物

・港湾運送業

・倉庫業

・小売業

などが挙げられます。

フォークリフト労災事故の際の、フォークリフトの動静

フォークリフト労災事故の特徴としては、運転士よりも運転士以外が被災することが多い点が挙げられます。

また、ある労基署の統計によれば、フォークリフト運転士以外が被災した場合のフォークリフトの進行状況としては、

・前進時の事故が30%強
・後退時の事故が30%強
・旋回時の事故が10%程度
・停止時の事故が20%強

となっています。

https://jsite.mhlw.go.jp/kanagawa-roudoukyoku/content/contents/000542799.pdf

フォークリフト労災事故の態様

フォークリフトによる労災事故の態様としては、

・激突
・巻き込み、巻き込まれ
・飛来、落下
・墜落、転落
・転倒
・崩壊、倒壊

等が挙げられます。

フォークリフトの労災事故に遭ってしまった場合

不幸にして労災事故に遭ってしまった場合、その後の流れや解決への道筋で、ご不安になることと思います。

労災事故に遭ってしまった場合には、概ね、次のような流れで解決へ向かっていくことになります。

① 治療

② 症状固定

③ 後遺障害認定

④ 損害賠償請求(勤務先を相手方)

⑤ 話し合いでの解決が難しい場合には、労働審判申し立てや訴訟提起

⑥ 和解、判決など

⑦ 賠償金の受け取り

⑧ 解決

フォークリフトの労災事故で受け取ることのできる可能性のある労災給付・賠償金

当事務所の下記HPなどに詳しく記載しております。

ご参照下さい。

フォークリフト労災事故とグリーンリーフ法律事務所

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所の特徴

開設以来数多くの交通事故・労災を含む事故賠償に関する案件・相談に対応してきた弁護士法人グリーンリーフ法律事務所には、事故賠償に精通した弁護士が数多く在籍し、また、交通事故・労災専門チームも設置しています。

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所・交通事故、労災専門チームの弁護士は、交通事故、労災や事故賠償に関する法律相談を日々研究しておりますので、交通事故、労災事件(フォークリフト労災事故)に関して、自信を持って対応できます。

なお、費用が気になる方は、上記HPもご参照ください。

最後に

グリーンリーフ法律事務所は、設立以来30年以上の実績があり、17名の弁護士が所属する、埼玉県ではトップクラスの法律事務所です。

また、各分野について専門チームを設けており、ご依頼を受けた場合は、専門チームの弁護士が担当します。まずは、一度お気軽にご相談ください。

■この記事を書いた弁護士

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
弁護士 野田 泰彦

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