2024/1/16

本日の報道によれば、ドイツが2023年の名目GDPの推計値を発表し、この推計値を踏まえると、2023年のドル換算における名目GDPは、ドイツが世界第3位、日本が世界第4位になる公算が高いということのようです。

その要因としては、

・円安による為替レート

・日本の低成長

等が挙げられています。

 為替レートを主要因とする説明の中には、実質的には日本の方が経済規模が大きいとするものもありますが、そもそも、現状の円安の状況が固定化していけばそれは日本の経済実態を表すものと言えることから、今後は、為替レートを主要因とする説明がしにくくなるのではないか、と素朴に疑問に思います。

 この点は、現状の為替レートが良いかどうか、という議論にもつながると思います。

また、そもそも、ドイツの経済規模自体が拡大、すなわち成長していなければ、為替レートの変動があっても、日本の名目GDPと逆転することは無いように思います。

従って、仮に為替レートが主要因であったとしても、日本の成長以上のドイツの経済規模拡大が続いてきた可能性は高いと言えるのではないでしょうか。

■この記事を書いた弁護士

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
弁護士 野田 泰彦

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