主催者 石巻市教育委員会
講師名 弁護士 時田 剛志
日 付 非公開

セミナーの内容
今回のセミナーは、県外からの依頼を受け、スクールロイヤーの経験を活かし、実例に即した双方向型の研修会を実施しました。
学校の実務においては、保護者対応に悩まれるケースが多く、そのきっかけとしては、「いじめ」に関する対応が問題視されているというケースが多数を占めます。そのため学校現場で思い悩んだ実例をもとにした事例を準備し、また、事前に参加者からの質問を集め、それに対する回答や問題意識の共有についてもテーマに盛り込んだうえ実施しました。
基本は、法的対応や組織的対応の徹底です。しかし、実際にどのような法律があり、どのように学校現場で適用されていくのかという点について悩まれるケースが多く、弁護士が筋道を立てて解説することにより、学校組織の要である管理職が法的対応を実現できるようにすることが求められます。
今回の研修先では、そのような意識が非常に高く、発言・質疑を通じて、とても充実した内容でした。
研修を実施した現場の先生からの声のご紹介します。

「これまでの学校や私個人のいじめへの対応が適切であったと勇気付けられた部分と、認識を改めて対応していくべき部分とが明確になり、大変参考になりました。」

「Q&A形式がベースの講演は斬新でしたし、講師の先生の回答も明快で、トラブル対応に終始するのではなく、子どもの不安解消や再発防止に主眼を置くことの基本を忘れないことを肝に銘じたいと思いました。」

「よく起こりがちな事例を基にした、非常に分かりやすい内容でした。グループワークもあり、どうやって対応したかなど思い出しながら取り組むことができました。」

「具体的な事例をもとに、いじめ対応について話し合うことで、初期対応や組織的対応がいかに大切かを改めて考えることができました。特に聴き取りについては学ぶことが多く、「いじめ」という行為だけに焦点を当てず、被害者と加害者の背景にある心境や関係性の変化等に着目して行うことが大切だという話が印象的でした。」