弁護士 森田 茂夫

司法試験に合格しても就職できない、あるいは何回も採用面接に落ちるという司法修習生の方もいると思います。

このような場合、自分を否定されたようで落ち込む方もいると思いますが、採用する側から言わせていただくと、採用するしないは、それぞれの事務所が持っているカラーの問題が大きく、面接に落ちたからといって、その人がだめだということではないのです。

人それぞれ個性があるように、各法律事務所にも、その事務所を作った人の個性が強く反映されています。
弁護士にはずっと独立してほしくないという事務所もあれば、何年か経ったら独立してほしい、という事務所もあります。また、弁護士にはハードに働いてもらいたいという事務所もあれば、それほどハードに働かなくても事務所内の和を乱さない弁護士がよいという事務所もあります。これ以外にも、弁護士に何を求めるかは事務所によって様々です。

面接に落ちたからと言ってがっかりしないことです。採用されないことが何回か続いたとしても、それで落ち込んで元気がない状態で面接を受けるというのが一番良くありません。
採用されなかったとしても、それはその事務所のカラーとマッチしなかったというだけですから、何回か採用されないことが続いてもめげないことです。
捨てる神あれば拾う神ありというのは、その通りだと思います。面接では、自分のカラーを元気よく出すのが一番です。