(1) 2015年4月、厚生労働省により、過重労働による健康被害の防止などを強化するため、違法な長時間労働を行う事業所に対して監督指導を行う過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」が新設されました。発足後、数件の摘発があったようで、従業員に違法な長時間労働をさせたとして、大手靴専門店やディスカウントストアの役員・店舗責任者等が、労働基準法違反で送検されるという事がニュースとなっています。また、法人自体も送検されています。このような事になると、インターネット上を中心に「ブラック企業」というレッテルを貼られ企業運営の支障となりかねません。
(2) 摘発の前に、まずは、労基署からの指導があるはずですので、万一指導があった場合は、直ちに指導に従うことがなによりの策と言えます。また、長時間労働に起因する過労死事故についても最近報道され、世間の関心も高まっているところですので、これを期に、今後、従業員の適切な労務管理についてますます注意する必要であると言えます。