我が愛車は、燃費が大変よろしくないです。
もちろん、反エコを掲げておりますので、購入時も燃費なんて全く気にしない(フリ)をしていますが、それでも、それこそまるで「永遠の成長期」のように、ガソリンをギュムギュム飲まれた日には、うーん、何だかなぁ…と思います。
お正月明けに千葉市内の国道16号を走っていたところ、渋滞にはまり、インパネ内に表示されている始動後平均燃費の数値がみるみる減っていく様を、なす術もなく見つめておりました。「0.1k/L」…うん、1リッターで100メートルしか進めないのね、やってられるかい!…と、道の駅に逃げ込みました。
そこでしばし休憩して、さて少しは渋滞も解消したかしらんと車のところに戻ると、なんと、私の車の隣に色違いの同型車が停まっているではありませんか。天下のT社で最も売れていない車だそうですから、同志を発見した時の喜びたるや!
車の傍には小柄で温和そうなおじ様がいて、缶コーヒーを飲んでおられます。
近付いていくと、笑顔で挨拶をされました。こちらも挨拶を返します。
そうして、おじ様は開口一番に、「ダメだよぅ。こんな日に16号に出てきちゃ。道路にガソリン撒いてるようなものだよ」とおっしゃいました。
おじ様、それはあなたも同じだと思うのですが。
私が話題を変えて「やっぱり、サーキットとか行かれるんですか?」と聞いたところ、ブンブンと顔の前で手を振って、「まさかぁ。僕がそんな風に見える?」と破顔一笑されました。何だか嬉しそう。
しばらくお互いの車の話(スタートが重いとか、ホイールにダスト滓があっという間に溜まるとか)をし、おじ様の車の電動リアスポイラを無闇矢鱈と出し入れさせてもらったりした後、「それじゃ、お気を付けて」と笑顔でお別れしました。
燃費の悪さが招いた(?)素敵な邂逅でした。
ちなみに、燃費が悪いと言っても常に悪いわけではなく、条件次第では素晴らしい燃費性能を発揮します。
現在の最高記録は「24.5k/L」。
磐越自動車道の磐梯山SA~会津若松IC間で叩き出しました。