弁護士 時田 剛志



「生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。
しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。
心構えがまるで違う。これが大事だ。」

かの有名な武将、織田信長の言葉だそうです。

さて、4月4日・5日の丸2日間をかけて、さいたま地方裁判所の法廷を用いて行われる「法廷弁護技術研修」(日本弁護士連合会・埼玉弁護士会)を受講しました。
グリーンリーフ法律事務所からは、村本弁護士、池田弁護士、私の三名が参加しました。

法廷弁護技術研修とは、刑事事件のうち、裁判員裁判を想定した研修です。
とある事案を題材に、法廷に立ち、実際に、裁判(冒頭陳述、主尋問、反対尋問、最終弁論)を実演します。
法廷での実演の際には、手控え(メモ)を持つことは許されません。
他の事務所に所属する弁護士多数が見ている中で、手控えを持たずに実演を行い、実演の様子をビデオで撮影します。
そして、実演後には、著名な講師陣から、良かった点や改善点に関する(嵐のような)指摘が待ち受けています。

弁護士は普段、書面作成する機会がとても多いですが、時にはドラマのように法廷に立ち、雄弁を振るう機会があります。
しかしながら、弁護士が、自身の法廷弁護技術について、他の弁護士などから指摘やアドバイスを受けることは多くありません。
また、なかなか、実演している姿をビデオに撮って見直す機会もありません。

今回の研修では、自分の法定弁護技術を客観的に分析・評価することができ、弁護士3年目の私にとって、とても良い刺激となりました。
日々の努力の大切さについて身をもって感じることができた、そんな2日間でした。

なお、修了証はこちらです。