弁護士 木村 綾菜
先日は東京で桜の開花宣言がありました。
また、弊所のある埼玉県では、川辺や田畑で菜の花が咲き誇っています。
皆様のところにも、春の便りは届いていますでしょうか。
この時期になると、数年前、桜が満開の中、祖父を亡くしたことを思い出します。
祖父には、相続に関して多少事情がありました。
相続は、被相続人の亡くなった後、すぐに動かなければならないものです(例:相続放棄の申述は、自己のために相続の開始あったことを知ったときから3か月以内に、複数の書類を揃えて裁判所に申し立てる必要があります。)。
当時、学生だった私は、勉強中だった法律の知識をとにかく総動員して、父母や親戚たちと一緒に、少しずつ相続を進めていったと記憶しています。
肉親を亡くすことは、とても悲しいことです。
ですが、相続のような悩み事・やらなければならないことがあると、その悲しみを噛み締める時間をなかなかとれない状況にもなってしまいます。
実際のところは分かりませんが、私がお手伝いしたことで、父母や親戚が、少しでも、悲しみや思い出と向き合い、気持ちの整理をすることができたのなら良いなと思っています。
相続だけではなく、ご家庭のこと、借金のこと、仕事のこと、あるいは昨今の新型コロナウイルスに関わるご心配事など、皆様にはお悩みやご不安があるかもしれません。そのために、ご自身や、周囲の方々に、思いを巡らせられない状況であるかもしれません。
しかし、皆様のお悩み事の中には、弁護士がお手伝いし、解決に向かうことができるものがある可能性があります。
皆様が、花を愛で、春を感じ、人を想う時を持てますよう、私たちも一層励んで参りたいと思います。