弁護士 森田 茂夫

日本にいい宿はたくさんあると思いますが、私が一番いいと思うのは、伊豆・修善寺の近くにある嵯峨沢館という宿です。宿泊料が27,000円位からなので少し高いですが、2泊3日の旅行を1泊2日にしてここに泊まれば、それほど高くはありません。
内風呂、露天風呂がたくさんありますが、一番いいのは夢告の湯で、風呂につかりながら庭園を見ている感じで、庭園の流れの中に鯉が泳いでいるのを見ることができます。

また、風呂上がりには、館内のテラスのような場所に並べてある、ゆったりとした椅子に座り、ビールを飲みながら、目の前を流れる川を見ているとリラックスした気分になれます。前回行ったときは、アユ釣りのシーズンで、アユを釣っている人を見ながらビールを飲んでいました。

食事は個室で、質量ともに非常に良く酒も進みます。
風呂が付いている部屋は高いですが、内風呂、露天風呂が充実しているので、そういう部屋に泊まる必要はありません。27,000円の部屋で十分です。

小さな子どもと行くというより、子どもが大きくなり夫婦だけで、あるいは(もしついてくれば)大きくなった子どもと行くとよいです。午後3時頃には宿に着き、風呂を満喫してください。

また、嵯峨沢館の近くに、伊豆極楽苑という観光スポットがあります。B級グルメならぬB級観光スポットですが、ぜひ一度行ってみてください。面白いですし、小さな子どもといくと教育にもなります。大きな子どもといっしょに行ってもよいですね。興味を持ってくれると思います。

天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六道の考えをベースにしたもののようですが、狭く暗い通路を歩いていく中に、等活地獄、阿鼻叫喚地獄などの地獄の説明や、絵、オブジェなどがあり、最後に明るく輝く極楽について終わります。極楽につくと一瞬、本当に幸せな気分になれます。

個人(僧籍を持った人らしいです)がやっているものなので、豪華というには程遠く、ある意味ちゃちだと言われればそうかもしれませんが、心のきれいな人ほど感動する場所だと思います。