弁護士 相川 一ゑ
先日、事務所が夏季休暇であったこともあり、「天災から日本史を読みなおす – 先人に学ぶ防災」という本を読みました。これは、映画にもなった「武士の家計簿」を書かれた磯田道史さんが書かれた本で、2014年に新書で出されたものです。
日本の歴史は、常に天災と共にありました。この本は、日本の歴史を形作ってきた天災、その中でも、とりわけ地震に重点を置き、非常に分かりやすく解説してくださっています。
2011年3月11日、東日本大震災が発生し、甚大な被害をもたらしたことは、今も国民の皆様の心に深く刻まれており、5年以上が経過した今もなお、東北地方の被災地の方は仮設住宅に暮らすなど、不自由な生活を余儀なくされています。
このような大地震はこれまでにも幾度となく日本を襲ってきました。
日本人は歴史の惨禍を忘れやすいと言われることもありますが、東日本大震災のような悲劇を繰り返さないためにも、これまでに起こってきた天災を振り返り、将来の備えとするよう、この本は教えてくれているのです。個人的には名著だと思いますので、お時間のある方は是非手に取っていただきたいと存じます。