弁護士 時田 剛志



令和3年12月13日、さいたま市立宮前小学校の6年生に向けて、いじめ予防授業を実践してきました。さいたま市スクールロイヤーとして行いました。2クラス連続で実施することになりました。

小学校ですので、45分という短い時間の中で、主に、以下のようなことをお話しし、時にディスカッションを交え、解決策を一緒に考える授業です。

<大まかな流れ>
・自己紹介(弁護士とは)
・かみ砕いた「人権」の説明
・事例を用いたいじめの発見を体験
・LINEやスタンプを用いたいじめ事例を用いて、登場人物の気持ちをそれぞれ考え、発表する機会の設定
・心のコップの話
・ドラえもんの登場人物を利用して四層構造から、自分にできることを考え、発表する機会の設定
・(時間が余れば)質疑

子どもたちからは、たくさんの意見が述べられ、クラスメイトの意見を聞く貴重な機会になったと思います。
現在、さいたま市では、ギガスクール構想の一環で、一人一台、タブレッドを与えられている状況です。
スマホを持っていなくても、タブレッドを用いて、チャット機能を利用することもできます。
インターネットの活用、普及により、便利になる反面、使い方を誤れば、様々な方法(LINEに関して言えば、スタンプ、既読スルー、グループ外し、陰口、見せたくない画像等の拡散など)により人を傷付ける手段になり得ます。

これまでは、学校側としては、スマホなどの持ち込みや使用を禁止するということで足りている部分があったかもしれませんが、このように社会の進歩によりインターネットの利用が児童生徒にも普及していくことは、時代の流れです。
私たち大人としても、インターネットの特性、使い方の注意点などを掘り下げ、子どもたちにリテラシーを学んでもらう機会が不可欠であると考えております。

最後になりますが、宮前小学校のホームページに、2021年12月の活動として、授業中の写真が掲載されておりましたので、ご紹介いたします。
【宮前小学校のホームページ】
http://miyamae-e.saitama-city.ed.jp/4_jidou/2021saikin_jidou_2gakki.html

以上