離婚をするメリット~離婚を迷う際に考えるべき事柄について~

一度は好きになって結婚した相手ですし、結婚後にお子様が生まれている等の理由もあって、離婚を悩むことがあると思います。今回は、離婚のメリットについて解説をさせて頂きますので、離婚を決める際の参考にして頂ければと思います。

結婚相手の態度に我慢する必要が無くなる

結婚生活では、お互いに協力をしあうことが必要ですが、一方の配偶者が相手の気持ちや境遇を顧みずに、自分の意見を押し付けたり、好きなように行動することがあります。もちろん、自分の方も、自分の至らない所を相手に許してもらっている面もありますから、こうした配偶者の態度は、一定程度は許容する必要があるのかもしれません。

もっとも、こうした態度が、人格を否定するような暴言を吐いたり、暴力をふるったり、不倫をしたり、家を外出することが多く家庭を顧みなかったり、何度もしつこく自分の意見を押し通そうとして全くこちらの意見を聞いてくれない等、目に余るものであれば、我慢をするのをやめることを考えて良いと思います。

離婚すれば、こうした我慢を強いられることは無くなりますので、こうしたことは離婚を選択するメリットの一つになります。こうした配偶者の態度が原因で心身に不調が生じてしまうような方もおりますので、離婚をすれば、こうした不調から回復することもあり得ます。

自分のことを考えて、時間やお金を使うことができる

自分のことを考えて、時間やお金を使うことができる

結婚をしていますと、配偶者や子供と過ごす時間が楽しい時間になり、自分の活力を与えてくれることがありますが、配偶者の態度によっては、むしろ苦しい時間となることがあります。

出かけても喧嘩になり途中で帰ってし

まうということがあったり、喧嘩になるのではないかと考えて相手の顔色を窺うようになって一緒にいても全く楽しめないということがあります。

こうなってしまうと、自分の楽しい時間というのが無くなっていきますので、離婚を検討することがあると思いますが、離婚をすれば、相手の顔色を窺う必要は無くなり、自分の好きなことのために時間やお金を使うことができるようになります。

家族から与えてもらえる楽しみもありますが、努力してもそれが得られることはないと考えられるような場合には、離婚をして自由を手に入れるというのも一つの選択肢かと思います。

恋愛や再婚が可能となる

恋愛や再婚が可能となる

結婚して、家族として一緒に頑張っていこうと思った相手であっても、目に余る態度があり、何とか努力をしてもうまくやっていけず、離婚を選択するということはあり得ます。

離婚した後は、異性をふくめて自由に交友を深めることができ、一緒にいて楽しい人、自分の心の支えになってくれる人を新たに見つけることができるかもしれません。結婚をしていますと、不倫になってしまう恐れがありますので、こうした交際関係を自由に築くことができませんが、離婚をすれば自由になります。

自分の力だけでは家庭生活を良好なものにすることはできませんので、相手の態度に目に余るものがあり、もう無理だとなった場合は、新しい人と出会いを期待して離婚をするというのも一つの選択肢だと思います。

子供にも心の安定を与えられる

子供にも心の安定を与えられる

離婚をすると子供が悲しむのではないかと思うことがあると思います。たしかに、子供はお父さんとお母さんがずっと一緒にいてほしいと願っていることもあると思います。

しかし、現実問題として、親同士が喧嘩しているのを数多く見るというのも、子供にとっては苦しいでしょうし、離婚をすれば、子供はそのような苦しさを覚えなくて済むようになります。また、離婚した後も両親と会う機会が確保されていれば、離婚をすることによって寂しさを覚えるというのは少なくなると思います。

離婚をしても面会交流と言って、定期的に子供に会う機会が、親権者ではなくなる親に与えられることはありますので、子供と会う機会を確保しつつ、離婚をすることによって、両親のいさかいを目にすることをなくし、子供に心の安定を与えるというメリットがあると思います。

また、親権者になる方は、元配偶者のいない場所で子供と一緒に過ごすことができ、子供に心の安定を与えることができますし、元配偶者と子供が面会をする機会を設けることによって、子供に寂しい思いをさせずにすむこともできます。

まとめ

まとめ

以上の通り、離婚をすることには様々なメリットがありますので、離婚を迷う際の参考にして頂けたらと思います。ここで自分が我慢できなければ、新しい出会いを探したとしてもうまくいかないかもしれないとか、子供が悲しむ顔を見たくないと考えて、我慢をし続けてしまう人もいますが、配偶者の態度があまりにもひどいという場合は離婚をした方が良いという場合があります。

お悩みの場合はぜひ一度ご相談を頂きたいですし、弊所は離婚カウンセラーと言って夫婦生活にアドバイスをする資格を有するスタッフがいますので、カウンセリングもご利用頂けたらと思います。

■この記事を書いた弁護士

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
弁護士 村本 拓哉

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