2023/09/13

これまで当コラムでは、何度も、長期金利に注目することを述べてきました。
そんななか、2023年9月12日午前、一時10年もの国債の利回りが0.72%まで上昇したというニュースが流れました。
報道によれば、この金利は、2014年1月以来(9年8か月ぶり)ということです。

日銀が2023年7月に開いた金融政策決定会合で、1%までの長期金利の上昇を事実上容認して以降、金融緩和策の正常化を視野に入れた動きが広がっており、定期預金金利なども上昇しています。
変動金利の住宅ローンや短期金利も、マイナス金利政策からの転換がうわさされているようです。

長い間、低金利に慣れた日本社会ですが、金利のある社会に移行しつつあるようです。
企業経営するにあたっては、これまでのように低金利での資金調達を前提とするのではなく、金利負担があることを前提に経営計画を立てていくことが必要と考えられます。


■この記事を書いた弁護士
弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
弁護士 野田 泰彦
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